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はじめに
ネットワーク監視は、組織に影響を及ぼす可能性のあるネットワーク関連の問題について貴重な洞察を提供する、ネットワーク管理戦略の重要な要素です。ネットワークを定期的に監視することで、ネットワークの過負荷、ルーターの問題、ダウンタイム、サイバー犯罪、データ損失などのリスクを軽減します。
ネットワーク・モニタリングでは、以下のことが可能です:
- 使い過ぎと使い不足のネットワーク・エレメントを把握
- 重大な問題に発展しがちな軽微なネットワーク障害を修正
- サイバーセキュリティの脅威を特定
- 重要なデータを保護
- ネットワーク・デバイス、サーバー、ネットワーク・トラフィックをプロアクティブに監視
- ネットワーク・パフォーマンスと帯域幅の使用状況をリアルタイムで分析
- ネットワーク停止やダウンタイムを防止
成功している企業は皆、パフォーマンス、スピード、セキュリティ、生産性に関する正確な洞察を提供するネットワーク・モニタリング・ツールに投資している。オープンソースのツールには、簡単なカスタマイズ、低コスト、独立性、拡張性、安定性などの利点があります。しかし、あなたの組織には、どのオープンソースの監視ツールが最適でしょうか?
MetricFireは、サーバ、アプリケーション、システム、ネットワーク、その他ビジネスクリティカルなインフラストラクチャのためのオープンソースの監視ツールを提供しています。MetricFireは、高機能なダッシュボードにメトリクスを表示するためのGraphiteソリューションを提供します。MetricFireのご紹介、デモのご予約、無料トライアルのお申し込みはこちらから!
このブログの重要な点
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ネットワーク・モニタリングは、ネットワーク関連のビジネス上の問題に対する貴重な洞察を提供し、あらゆる組織にとって不可欠です。
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ネットワーク・モニタリングは、サイバーセキュリティの脅威の特定、重要データの保護、ネットワーク停止やダウンタイムの防止、ネットワーク・パフォーマンスの向上に役立ちます。
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オープンソースの監視ツールは、カスタマイズが容易で、低コスト、独立性、拡張性、安定性を提供します。
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ネットワーク監視ツールには、プロプライエタリとオープンソースの2種類があります。オープンソースのツールは、カスタマイズ可能で、拡張性があり、堅牢であるため、プロプライエタリなソフトウェアに代わる低コストで効果的な選択肢を企業に提供します。
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2025年のネットワーク監視に最適なオープンソースツールは、Graphite、Prometheus、Icinga、Nagios、Zabbix、Cacti、Observium、Netdata、Sensuの9つです。
なぜネットワーク監視が重要なのか?
ネットワーク・モニタリングはネットワーク管理の基盤であり、企業にネットワーク要素、パフォーマンス、生産性、セキュリティに関するリアルタイムの洞察を提供します。ネットワークを監視することで、セキュリティ・リスクやその他の異常を迅速に特定することができます。
また、サーバー、システム、インフラストラクチャの不可逆的な損傷を防ぐことができます。ネットワーク監視を組織に導入し、低遅延で高速な、より良いネットワークを構築しましょう。組織がネットワーク監視に投資する理由は複数あります。
セキュリティはほとんどの企業にとって最優先事項であり、ネットワーク・モニタリングはサイバー犯罪、内部脅威、不正なネットワーク・アクセスを特定する。顧客に商品やサービスを提供する企業も、ダウンタイムや停止を減らすためにネットワーク監視を利用しています。
ネットワーク・モニタリングのもう1つの利点は、過剰使用と過小使用のネットワーク・エレメントを測定することです。これにより、貴重なリソースの浪費を抑えてネットワーク・パフォーマンスを向上させ、費用対効果を高めることができます。ネットワークの些細な変更はワークフローに多大な影響を与え、生産性を低下させ、サイバー犯罪を減少させます。
サイバー犯罪は、他の多くの犯罪と同様、しばしば機会犯罪であることを忘れてはならない。つまり、チャンスさえあれば、誰かがオープンなネットワークを利用する機会をつかむかもしれないということだ。だからこそ、サイバーセキュリティが不可欠なのだ。これらのオープンソースのネットワーク・モニタリング・ツールを使えば、セキュリティ・リスクからシステムを守ることができる。サイバー犯罪を特定するのは極めて困難です。スポリン・ローP.C.の刑事弁護人は、犯してもいない犯罪で多額の実刑判決を受ける人々を数多く見てきました。私たちは、クライアントのケースをサポートする証拠としてネットワーク監視ツールを使用することもあります。
(以下から訳しています↓)
サイバー犯罪は、他の多くの犯罪と同様に、多くの場合は機会を捉えた犯罪であるというのを頭に入れておくことが重要です。つまり、チャンスさえあれば、オープンなネットワークを利用する機会を掴む人がいるかもしれないということです。だからこそ、サイバーセキュリティが非常に重要であり、オープンソースのネットワーク監視ツールを使えば、セキュリティリスクからシステムを守ることができるのです。また、サイバー犯罪を特定するのは極めて難しく、例えば Spolin Law P.C の刑事弁護人は、犯してもいない犯罪で多額の実刑判決を受ける人々を数多く見てきました。筆者ですら、顧客のケースをサポートする証拠として、ネットワーク監視ツールを使うこともあります。
組織は、ネットワーク監視を使って重要な要素を監視し、些細な問題が大問題に発展する前に修正することで、ビジネスを円滑に進めることができます。価値を得るために、組織は定期的にネットワーク監視を実施する必要があるのです。
ただ、それには非常に時間がかかり、大体は多額の費用がかかります。そこでネットワーク監視ツールだと、このようなリソースが不足している組織にとって有用です。
ネットワーク監視ツール
ネットワーク監視ツールには以下の2種類があります:
- オープンソースのネットワーク監視ツール
- プロプライエタリなネットワーク監視ツール
プロプライエタリなネットワーク監視ツールは、ライセンスにより入手可能で、数万ドルするようなものもあり、例えば Orion などがあります。対するオープンソースのネットワーク監視ツールは著作権フリーで、規模に関係なくどの組織でも利用できます。
また、カスタマイズ可能で、拡張性があり、強固であるため、企業はプロプライエタリのソフトウェアに代わる低コストで効果的な選択肢が得られます。そしてオープンソースのツールは、プロプライエタリツールと同じように機能し、その多くが市販されています。
組織は、オープンソースのネットワーク監視を使って、ネットワークの問題の特定、ネットワークパフォーマンスの改善、そして以下についてのリアルタイムでのインサイトを作ることができます:
- 帯域幅の使用
- ネットワーク接続
- ネットワークの健全性
- 不正アクセスとサイバーセキュリティ
- ネットワークパフォーマンス
- アップタイム/ダウンタイム
- 障害
オープンソースのネットワーキングツールを組織に導入することで、ネットワークの問題を迅速に特定し、利益や生産性に影響するダウンタイムやその他の問題を防ぐことができます。では、どのネットワーク監視プラットフォームを選ぶべきでしょうか。以下で、オープンソースツールのおすすめ9選を見ていきましょう。
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1.Graphite
Graphite は、ネットワークパフォーマンスなどの時系列データを追跡するオープンソースの FOSS(Free and Open Source Software)ツールです。このプラットフォームではそのデータがダッシュボードに表示されることから、ネットワーク管理が大幅にシンプルになります。Graphite はネットワーク監視に最も使われているオープンソースツールの1つですが、このプラットフォームには多くの制約があります。
例えば、ユーザーはインサイトをチームとして表示したり、データを抽出して外部のデータベースやウェアハウスに読み込んだりすることはできませんが、それでも、Graphite の優れたレポート機能で、組織はネットワークの欠陥を速やかに発見することができます。
プロのヒント:チームアカウント、きめ細かいダッシュボード権限、AWS 統合、Heroku 統合、ロギングツール、ビルトインエージェントなどの追加機能でGraphite をスーパーチャージしてください。MetricFire の 「サービスとしての Graphite」でビジネスがどのように変わるかについては、こちらをクリックしてください。
2.Prometheus
Prometheus は、低遅延、メモリ使用率、サイバー犯罪などのネットワーク関連の問題についてユーザーに警告を発するオープンソースのネットワーク監視ツールです。SoundCloud で構築されており、ネットワーク タスクからメトリクスを検索し、分析用に使いやすいダッシュボードに表示します。
また、Windows の OS(オペレーティングシステム)上で動作し、Cisco など様々なネットワークインフラに対応しており、その他の機能として、Netflow フロー分析があります。ネットワーク問題の深刻度は様々ですが、Prometheus は何百もの通知を受け取ることがないように、小さな問題と大きな問題が区別されています(深刻なネットワーク脆弱性についてのみ警告)。
3.Zabbix
Zabbix はネットワークなど全てのインフラをチェックする無料のネットワーク監視システムであり、何千もの組織がパケットロス、ネットワークモード、接続、CPU、メモリ使用率、帯域幅などのパフォーマンスに関するインサイトを得るのにこのプラットフォームを利用しています。
Zabbix では、ネットワーク監視のスケジュールを設定して、ネットワークの使用過多や使用不足などの問題についてすぐに通知を受け取ることができます。この自動化により、手動でのネットワークチェックの必要がなくなり、リソースとチーム メンバーが解放されます。
Zabbix と Prometheus の比較についてはこちらをご覧ください(英語)。
4.Nagios Core
Nagios Core(旧 Nagios)は、ネットワーク、システム、およびサーバーのための強化された監視機能を備えた、最もよく使われているオープンソースのインフラ監視ツールの1つです。自称「IT インフラ監視の業界標準」であり、ネットワークパフォーマンスを上げるのに監視タスクのスケジュールリングや自動化を行います。
Nagios は設定が簡単であり、ユーザーが迅速な行動をとったり、さらなる問題を防ぐことができるように、ネットワークパフォーマンスとセキュリティの問題を警告してくれます。また、ユーザーはクラッシュしたサーバー、遅いアプリケーションなどのリアルタイム分析を提供するシンプルなダッシュボードからネットワークを管理することができます。
また、Nagios には、Nagios Exchange を通じたプラグインと拡張機能での追加機能があります。
Nagios と Graphite の比較についてはこちらをご覧ください(英語)。
5.Monitorix
Monitorix は、ネットワーク関連の情報を基本的なグラフとして表示し、さらなる分析を可能にする Linux エコシステム向けのネットワーク監視ソリューションです。無料のソリューションである Monitorix には制限がありますが、このプラットフォームは障害、長い応答時間、ネットワークセキュリティの問題を効果的に検出してくれます。
Monitorix は自らを「軽量」と表現していますが、ユーザーは、このプラットフォームには Zabbix や Nagios のような高度なネットワーク監視機能やパフォーマンス機能の多くが備わっていないことに気づくかもしれません。
6.Icinga
Icinga(現在は Icinga 2 として利用可能)は、ネットワーク関連の問題に対する多くのアラートとメトリクスを備えたオープンソースの監視アプリケーションです。ネットワークリソースの可用性、停止、セキュリティの脆弱性、その他のネットワーク問題をチェックして、使いやすい API でメトリクスを生成し、他にも SNMP モニタリング、自動検出、IT インフラ全体の追跡ツールなどの機能があります。
このプラットフォームは、技術スタックへの貴重な追加となりますが、Graphite や Prometheus のような、より総合的なネットワーク監視ツールの機能がない部分もあります。それでも、その機能性と使いやすさは、小規模な組織や初心者にとって完璧な選択肢となります。
7.Cacti
Cacti は、組織の正確なネットワーク メトリックを生成する、Web ベースと RRDTool ベースのグラフ作成ソリューションおよびネットワーク監視プラットフォームであり、無制限のグラフアイテム、グラフデータ操作、カスタマイズ可能なデータ収集スクリプト、SNMP 対応、グラフの自動パディングなどの機能が備わっています。
フロントエンドは複数のユーザーを扱うことができることから、ユーザーはそれぞれ独自のグラフセットを持つことができます。なので、Web ホスティングプロバイダーにとって理想的な選択肢となるでしょう。
ネットワーク監視が初めての場合、Cacti は習得がかなり難しいと感じるかもしれませんが、これはオープンソースのソリューションなので、自分のネットワークデバイスで Cacti を試しても費用はかかりません。
8.LibreNMS
LibreNMS は、ネットワーク監視用の、PHP と MySQL ベースの自動検出プラットフォームです。Web ベースですが、オフィスから離れていてもネットワークを監視できるようにモバイルフレンドリーなツールになっており、そして何より、大規模な監視チームは必要ありません。
LibreNMS は、Linux、Cisco、Foundry、Juniper など、多くのネットワークハードウェアと OS に対応しています。選択したネットワークに合わせて拡張できる水平スケーリング機能を備えており、他にもカスタムアラートや、Slack やメールによる通知などの機能があります。
9.Observium
Observium は、Cisco、Windows、Dell、HP、VMware、その他のネットワークタイプやデバイスに対応しているネットワーク監視ソフトウェアであり、そのシンプルな UI(ユーザーインターフェース)、アドオン、多くのアラート機能によって、ネットワークインフラとネットワークパフォーマンスを最適化することができます。
Observium へのデバイスの追加は簡単ですが、何か問題が発生した場合、それを解決するための多くのヘルプやトラブルシューティングリソースがあります。
その他のネットワーク監視ソフトウェア
- Pandora FMS:多くの拡張性と範囲。
- Ping Monitor:ネットワークインフラの問題を効果的に特定。
- OpenNMS:エンタープライズグレードのネットワーク監視。
- SolarWinds Network Performance Monitor:システムヘルス監視、帯域幅アカウンティング、仮想システム監視、サーバー監視など、多くのネットワークパフォーマンス機能あり。
- PRTG Network Monitor:「オールインワン ネットワーク監視ソリューション」と自称しており、さまざまなネットワークパフォーマンス機能がある。
オープンソースのネットワーク監視ツールの選び方
オープンソースのネットワーク監視ソリューションを選択する際、企業は価格を考慮する必要はありませんが、このようなプラットフォームには、一般的に有償のソフトウェアほどの機能や性能はないことを認識しておくべきです(例:カスタマーサポートの欠如やチームアカウントの少なさなど)。
それでも、オープンソースのモニタリングツールには、著作権のないライセンス、契約不要、透明性、他のプラットフォームとの互換性など、有償のソフトウェアにはない利点があり、中でも MetricFire の一連のツールを使うことで、組織は両方の長所を活用できます。
例えば、Prometheus のようなオープンソースソフトウェアの恩恵はそのままに、ホスティングサービス、チームアカウント、データウェアハウス統合、フルサポートなどの追加メリットを得ることができます。
まとめ
ネットワーク監視は、ネットワーク管理にとってこれまで以上に重要です。ネットワークパフォーマンスを制限する脅威を特定することで、組織の生産性、セキュリティ、パフォーマンスが上がります。どのネットワーク監視ツールも、ネットワーク関連の不整合、ボトルネック、障害を見つけてくれますが、オープンソースのツールにはさらなる利点があります。
それには、著作権のないライセンス、より高い柔軟性、ベンダーからの独立性、インフラを無料で監視できることなどが含まれます。本記事でご紹介したツールは、セキュリティリスク、遅延問題、パフォーマンスの低下、CPU の問題、ダウンタイム、使用量過多/使用量不足などを特定します。自身のビジネス要件にピッタリなプラットフォームをお選びください。
MetricFire の活用法
MetricFire には、市場で最もよく使われているネットワーク監視ツールの1つである Graphite を最適化するオープンソースのホスティングソリューションがあります。なので、ホストされた Graphite や美しいデータ可視化などの MetricFire ソリューションに投資することで、ネットワーク監視戦略を強化することができます。
MetricFire の詳細については、こちらをご覧いただき、デモをご予約いただくか、無料トライアルをぜひご体験ください。